1月1日【元日、元旦】

元日は1月1日を、元旦は1月1日の朝を意味します。
「年のはじめを祝う日」として国民の祝日に制定されています。

行事食:おせち料理
元日(三が日)にはおせち料理を食べる風習が根付いています。
おせち料理は元々五節句(1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)に食べられていましたが、現在は1月1日のお正月料理を指す言葉となっています。

おせち料理の中身はそれぞれ意味を持った縁起物となっています。
たつくりはいわしが田んぼの肥料とされた事から「田作り」の名のとおり五穀豊穣を願う。黒豆はまめに働けるように、黒は邪気をはらう色とされる。というように縁起の良い意味や願いが込められています。

重箱に詰めるのは、縁起をかつぎめでたさを「重ねる」という意味を持ちます。
本来は五段重であるといわれますが、近年の主流は三段重です。
一の重から三の重まで、それぞれに盛り付ける料理の目安は

一の重: ※重箱の一番上です
・祝い肴(黒豆・数の子・田作り・たたきごぼう)
・口取り(かまぼこ・玉子焼・伊達巻・きんとん・昆布巻など)
二の重:
・焼き物(ぶり・鯛・えびなど)
・酢の物(なます・千枚漬・酢れんこんなど)
三の重:
・煮物(お煮しめ。里芋・れんこん・人参・鶏肉など)

となります。あくまで目安なので、料理同士の味・匂い・彩りによって盛り付けは変わります。

近年は百貨店やスーパー、通信販売などで完成したものを予約し購入される方が少しずつ増えています。
少人数(1〜3人程度)のご家庭では、前述した各種おせち料理を人数分の量だけ少しずつ揃えるのは難しいことが大きな要因かと思われます。
ちなみに、2014年のおせちに限ると景気がやや回復したことに加え、2013年に起きた食品偽装などの問題を心配し、間違いのないようにと数万円〜十万円ほどの高額なおせち料理を購入される方が増えたほどでした。


行事食:お雑煮
お正月に食べる料理として鉄板になっています。
地域により味付け・具材はさまざまで、お雑煮といえばこれ、という標準的なものはないようです。

簡素なものではかつおだしの澄まし汁に餅・餅菜(正月菜・小松菜)のみを入れた物や、そこにかまぼこ・鶏肉・大根やニンジンなど根菜類・こんにゃくを入れた物があります。
地域によって味噌を使った物、小豆を雑煮にした物、大きな里芋(頭芋)にきな粉をつけて食べる物・・・など、本当にさまざまです。
ご自身が昔から食べているお雑煮が自分にとってのお雑煮(その地域のお雑煮)になると考えていただいて良いと思いますが、たまにはレシピを参考にして変わったお雑煮を作ってみるのも面白いですね。